先月、学校などでインフルエンザの集団感染が相次ぐという話題が出たばかりだが、国立感染症研究所の6日の発表によると、子どもの風邪が急増しているという。読売新聞の記事によれば、COVID-19の扱いが5類に移行したタイミングで、夏風邪の一つヘルパンギーナの患者数は移行前の5倍、RSウイルスは2倍に増加したという(読売新聞)。
コロナ禍中は感染対策の徹底で流行が抑えられていた反面、免疫が低下した影響ではないかとみられている。ヘルパンギーナやRSウイルスは、通常は7月頃に流行する。しかし今年に関しては5類移行前の1週間は、それぞれ0.28人、0.99人だったのに対し、5月28日までの1週間に1医療機関あたりヘルパンギーナは1.33人、RSウイルスは1.95人と急増しているという。
一方でCOVID-19の新規感染者数は、4月上旬から緩やかな増加傾向が続いているものの、「5類」移行後に急激な感染拡大が起きているとはいえないという。朝日新聞の記事によると、5月28日までの1週間に定点医療機関に報告された感染者数は計1万7864人、1定点あたり3.63人で前週比約1.02倍だった(朝日新聞)。
ただ千葉県に関しては高い水準となってきている。千葉県が7日に発表した、5月29~6月4日の各定点医療機関での感染者報告数によると、合計感染者数は1378人となり、1医療機関あたり平均6.66人と前週の5.25人から増加しているという。年代別では10代が最も多く、続いて40代、20代も増えている模様(千葉日報、チバテレ+プラス)。
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2023年05月22日
Source: スラッシュドット