イタリアのデータ保護当局 GPDP は 4 月 28 日、OpenAI が同局の命令に従って ChatGPT のプライバシー改善を行ったとの連絡を書面で受け取ったことを明らかにした
(プレスリリース、
The Verge の記事、
Neowin の記事)。
GPDP は 3 月末、ChatGPT によるユーザーデータ処理がプライバシー関連の法令に違反するとして、OpenAI にイタリアのユーザーのデータ処理を一時的に制限するよう命じ、4 月 11 日には法令違反状態を解消するよう具体的なポイントを示して命じている。
OpenAI は 4 月 11 日の命令に従ってアルゴリズムが学習に用いる個人情報とオプトアウトする権利の解説をウェブサイトで公開しており、プライバシーポリシーも更新してサインアップページからアクセスできるようにしたほか、欧州のユーザー・非ユーザーがアルゴリズムによる個人情報使用を容易にオプトアウト可能なウェブフォームを公開するなどの改善を行った。
これらの改善の結果、イタリアのユーザーは再び ChatGPT を使用できるようになったとのことだ。
| YROセクション
| YRO
| EU
| 人工知能
| スラッシュバック
| プライバシ
|
関連ストーリー:
鳥取県知事、議会でのChatGPTの使用を禁止へ。横須賀市は積極活用方針
2023年04月21日
東京大学、ChatGPT等の「生成系AI」技術への学内向け見解を公開
2023年04月12日
Samsung、従業員が ChatGPT に社内情報を流出させるトラブル
2023年04月09日
豪地方公共団体首長、ChatGPT が事実と異なる主張をしないよう OpenAI に修正を求める
2023年04月08日
イタリアのデータ保護当局、イタリアのChatGPTユーザーのデータ処理を一時制限するよう命ずる
2023年04月02日
Source: スラッシュドット