デイリー新潮によれば、抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」が、中国の人民解放軍によって用途特許を出願し、それを3月29日付で国家知識産権局(CNIPA)が特許を認めたのだそうだ。人民解放軍は、2020年2月に特許の根拠となった実験データを発表しており、それを利用してアビガンの有効性を実証、特許取得に結びつけたとしている(デイリー新潮)。
現状は仮定ではあるようだが、この出願が特許協力条約(PCT)に基づく国際出願だとすると、PCT加盟国150か国以上で国内申請と同様に扱われることになるという。日本もPCTに加盟していることから、アビガンをCOVID-19の治療に使用する場合は、人民解放軍の許諾が必要になる可能性もあるとしている。
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Source: スラッシュドット