日本シノプシスは14日、研究機関「Cybersecurity Research Center(CyRC)」が、企業の合併・買収の際に棚卸しした1703のソフトウェアを対象に匿名化したデータを分析したオープンソース·セキュリティ&リスク分析レポートに関する説明会を開催した(オープンソース·セキュリティ&リスク分析レポート、ZDNET Japan、IT Leaders)。
この分析によると、リスク診断を実施した1480のコード中、既知の脆弱性を一つ以上含んでいた割合は84%あったという。これは昨年比で4%の上昇だったそうだ。また、4年以上前のコードを含む割合は89%(こちらは昨年比4%上昇)だった。また、CyRCが2022年中に調査した企業が使用するソフトウェア1703本中、OSS(オープンソースソフトウェア)を含む割合は96%におよび、全コードにOSSが占める割合は76%だった。脆弱性を含むOSSの割合は84%で、ライセンスの競合が見つかったOSSは54%など増加傾向にあるとされる。
日本シノプシスの吉井雅人氏は「OSSを信頼すると同時に検証せよ。OSSのセキュリティはビジネスリスクに直結する。自らの責任でセキュリティを確保すべきだ。SBOM(ソフトウェア部品表)によるコンポーネントの可視化」が重要だと述べていたとのこと。
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Source: スラッシュドット