米政府は2日、エンティティリストに中国企業のサーバー製造のインスパー・グループ(浪潮集団)や遺伝子企業BGIリサーチの傘下部門を含む中国企業数十社を追加した。リストに追加されると、米国の技術を用いる半導体などの製品を対象企業に輸出するには許可申請が必要となるが、この影響によりNVIDIAやAMDを含むIT製品メーカーがインスパーの子会社への製品供給を停止すべきかどうか判断に苦慮する状況になっているという(Bloomberg、ロイター)。
エンティティリストの対象の中でもクラウド向けデータセンター向けサーバーのシェアが世界第3位のインスパーとCPUメーカーである龍芯(Loongson)に関しては注目度が高いとされる。このインスパーの上場子会社である、浪潮電子信息産業は輸出禁止対象ではないが、ロイターの報道によるとAMDやNVIDIAの半導体メーカーなどは、エンティティリストに含まれている企業の子会社に対しても製品の供給を停止すべきか判断に迷っているとされる。このロイター記事によれば、AMDは規制について米政府に明確な説明を求めているとコメントしたそうだ。
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Source: スラッシュドット