昨年 8 月に発生した LastPass の開発環境への不正アクセスは 11 月の不正アクセスにつながり、攻撃者は顧客のパスワード保管庫のバックアップを保存したクラウドストレージにアクセスしているが、この 2 回目の攻撃は DevOps エンジニアがサードパーティソフトウェアを更新していれば防げた可能性があるようだ
(PCMag の記事、
Android Police の記事)。
LastPass は 2 月 27 日に不正アクセスに関する更新情報を公開し、攻撃者が 2 回目の不正アクセスに必要な復号鍵を DevOps エンジニアの自宅 PC への不正アクセスを通じて入手したことを明らかにした。それによると、攻撃者は DevOps エンジニアの自宅 PC でサードパーティのメディアソフトウェアパッケージの脆弱性を利用してキーロガーをインストールし、復号鍵を保存した保管庫のマスターパスワードを入手したのだという。
LastPass はソフトウェアの名称を明らかにしなかったが、Ars Technica が Plex Media Server だという情報を入手。Plex も昨年 8 月にセキュリティ上の問題が確認されてユーザー全員にパスワード変更を要請しているが、それとの関係は不明だった。その後、問題の脆弱性は 2020 年 5 月に修正済みの CVE-2020-5741 であることが判明する。Plex は PCMag に対し、脆弱性はおよそ 75 バージョンも前に修正されていたが、LastPass の従業員がソフトウェアを更新することはなかったなどと語ったとのことだ。
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Source: スラッシュドット