Comparitech の調べによると、Google Play で入手可能な子供向けアプリの 4 本に 1 本近くが英国の年齢別に適したデザインの規定を満たさない可能性があるそうだ
(Comparitech のブログ記事、
Neowin の記事)。
調査ではアプリ 400 本以上のプライバシーポリシーで 英情報コミッショナー事務局 (ICO) の規定する各要件を満たすかどうかを調べたほか、アプリがどのような個人情報を収集するのかという点についても確認している。その結果、25 % 近くが何らかの形で ICO のガイドラインに違反する可能性があり、大半はプライバシーポリシーに子供のデータ保護に関する明確かつ包括的な条項がなかったそうだ。また、違反する可能性のあるアプリの 100 % が専門家による承認済みバッジを取得していたという。
プライバシーポリシーの 5.5 % はアプリが子供向きではないと示唆しつつ、Google Play の子供向けセクションでフィーチャーされており、レーティングは 1 本が PEGI 7 (対象年齢 7 歳以上) だったのを除いて PEGI 3 (3 歳以上、全年齢)。名称に「kids」という言葉を含むものもあった。子供を対象にした明確なポリシーがないまま個人情報を収集するアプリは 11 % 以上、さらに 4 % は保護者の明確な合意なしに個人情報を収集する。IP アドレスは ICO や GDPR で個人情報と規定されているが、19 本のアプリは「非個人情報の IP アドレスを収集」するなどと説明しているとのこと。
Google は Comparitech に対し、Google Play プラットフォームでの子供の保護に真剣に取り組んでおり、子供をターゲットにしたアプリでは関連法令と Google Play デベロッパープログラムポリシーの順守に加え、プライバシーやマネタイズ等にさらなる制限を設けた Google Play ファミリーポリシーに従う必要があると説明。法律の順守やターゲット年齢層に適するアプリにするのは開発者の責任だなどと述べている。
Comparitech が 2021 年 6 月に実施した同様の調査では、5 本に 1 本が米国の児童オンラインプライバシー保護法 (COPPA) に違反するという結果が出ている。COPPA と ICO の規定に大きな違いはないため、現在は当時よりも状況が悪化していると考えられるとのことだ。
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Source: スラッシュドット