headless 曰く、
IDC の推計によると、2022 年第 4 四半期のスマートフォン出荷台数は前年同四半期比 18.3 % 減 (6,730 万台減) の 3 億 30 万台となったそうだ
(プレスリリース)。四半期単位で過去最大の下げ幅であり、2022 年第 3 四半期よりも少ない。出荷台数がホリデーシーズンの第 4 四半期に直前の第 3 四半期よりも少なくなるのは初めてだという。しかし、需要が弱まり、在庫がたまった状況でベンダーは大幅に出荷台数を絞ったため、同四半期に行われた特売などは在庫を減らしただけで出荷増にはつながらなかったとのこと。
第 4 四半期の出荷台数をベンダー別にみると、Apple が 3 年連続 1 位を維持したものの、中国での主要工場が COVID-19 によるロックダウンの影響を受けて後退を余儀なくされ、14.9 % 減 (1,270 万台減) の 7,230 万台まで減少している。2 位の Samsung は 15.6 % 減 (1,080 万台減) の 5,820 万台、3 位の Xiaomi は 26.3 % 減 (1,180 万台減) の 3,320 万台となり、トップ 3 はそれぞれ 1 千万台以上の減少幅となった。4 位の OPPO は 2,530 万台 (15.9 % 減)、5 位の vivo は 2,290 万台 (18.9 % 減) となっており、トップ 5 ベンダーすべてが 2 桁減となった。
2022 年 1 年間の出荷台数は前年比 1 億 5,430 万台減 (11.3 % 減) の 12 億 550 万台。2013 年以来の少なさだという。ちなみに、2013 年は IDC の推計値でスマートフォンの年間出荷台数が初めて 10 億台を超えた年であり、2022 年は 2013 年より多いものの、2014 年より少なくなっている。
2022 年の出荷台数をベンダー別にみると、1 位の Samsung が 4.1 % 減 (1,120 万台減) の 2 億 6,090 万台、2 位の Apple が 4.0 % 減 (940 万台減) の 2 億 2,640 万台といずれも 1 桁減にとどまったが、3 位の Xiaomi は 19.8 % 減の 1 億 5,310 万台、4 位の OPPO は 22.7 % 減の 1 億 330 万台、5 位の vivo は 22.8 % 減で 1 億台を割る 9,900 万台となり、それぞれ 2 桁減となっている。
2022 年の大幅な減少を受けて 2023 年はベンダーがデバイスポートフォリオを再考し、チャネルは過剰在庫を抱える前によく考える用心の年になるとみられる。一方、市場がアップグレードを推進し、特にハイエンドモデルをより多く売るための新しい方策を考案するのに伴い、消費者はよりお得にデバイスを購入できるようになる可能性もあるとのことだ。
| モバイル
| 統計
| 携帯電話
|
関連ストーリー:
2022年第3四半期のスマートフォン出荷台数は9.7%減の3億190万台、5四半期連続の減少に
2022年10月30日
画面 2 つ折りスマートフォンの出荷台数、2026 年には 4,150 万台に達するとの予想
2022年10月10日
2022年第2四半期のスマートフォン出荷台数は8.7%減の2億8千6百万台、全世界で在庫が増加傾向に
2022年07月31日
2021 年第 4 四半期のスマートフォン出荷台数は 3.2 % 減の 3 億 6,240 万台、年間では 5.7 % 増の 13 億 5,480 万台
2022年01月30日
Source: スラッシュドット