大阪大レーザー科学研究所の研究グループは19日、害虫をレーザー光で駆除する際の急所を発見したと発表した。レーザー光を当て、熱で撃ち落とす技術自体は、すでに米国などで確立されている。しかし、対象となるのは蚊のような小さなもので、蛾のような大きな虫をレーザーで撃ち落とすことはこれまでは困難だった(大阪大レーザー科学研究所、ねとらぼ)。
同研究グルーブでは、農林水産省で「指定有害動物」となっている蛾の「ハスモンヨトウ」の各部位に青色半導体レーザーをパルス照射。実験を通じて急所が胸部や顔部であることを発見した。 飛んでいるハスモンヨトウを画像検出して追尾し、レーザーパルス光を照射することで撃墜することにも成功しているという。
この技術の応用で、蝗害で知られるサバクトビバッタも撃墜可能になるとみられている。様々な害虫を化学薬剤を使わずに駆除することが可能となることで、世界の農作物生産額165兆円のうち26兆円を占める害虫・害獣被害を防ぐことができるとしている。
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Source: スラッシュドット