Tesla の Autopilot ソフトウェア責任者の宣誓供述書によると、2016 年に Tesla が公開した動画「全車両にフルセルフ ドライビング ハードウェア搭載」ではカメラやセンサーからの走行時の入力だけでなく、事前に作成した 3D マップが用いられていたそうだ
(宣誓供述書: PDF、
The Verge の記事、
Ars Technica の記事)。
この宣誓供述書は 2018 年に発生した Autopilot 使用中の Tesla Model X による事故について、死亡した Apple のエンジニアの家族が Tesla を訴えた裁判のため、昨年 6 月 30 日にリモートビデオ撮影で作成されたものだ。供述によると、動画の意図するところは 2016 年時点で顧客が利用できる機能を描くことではなく、構築できる可能性のあるシステムを描くことだったという。ただし、一般提供が可能な機能ではないものの、当時の Autopilot で実現できることを描き出そうとしていたとも述べている。
質問者は質疑応答で動画に対するイーロン・マスク氏のかかわりについて、「3D マップ使用をマスク氏が知っていたか」「3D マップの使用をマスク氏に知られないようにしたか」「動画のような走行が 3D マップなしで可能だとマスク氏に信じさせようとしたか」といった質問もしているが、証人は「知らない」「覚えていない」と答えている。
一方、Bloomberg が閲覧した電子メールによれば、マスク氏は「Autopilot の素晴らしいでもビデオを作ることが最優先ということをはっきりさせておきたい」「製品版のコードは OTA アップデートで追加するので、デモだから一部がハードコードでも構わない」などと述べていたとのことだ
(Bloomberg の記事)。
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Source: スラッシュドット