先日サイバー攻撃を受けていた米コロニアル・パイプライン(関連記事その1、その2)だが、ハッカーに440万ドル(約4億8000万円)の「身代金」を支払っていたそうだ。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の報道を元に複数紙が伝えている。システム侵入の程度や復旧に要する時間が把握できていなかったことから、ジョセフ・ブラント最高経営責任者(CEO)が、支払いを許可したとしている。同CEOは非常に物議を醸す決断だったとした上で、国にとって正しい行いだったと話しているとのこと(WSJ、Bloomberg、CNN、朝日新聞)。
追記
Bloombergは、米保険会社CNAファイナンシャルもランサムウエア被害を受けて身代金を支払っていたと報じている。身代金は4000万ドル(約43億5000万円)で3月下旬に支払っていたという。CNAの広報担当は「身代金についてはコメントしない」と話しているとのこと(Bloomberg)。
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Source: スラッシュドット