コロナ禍の期間はビデオカードの需要が大幅に増加したが、世界が経済活動を再開し、これまでGPU需要を牽引していた暗号通貨に関しても、イーサリアムのマイニングがGPUでおこなわれなくなったなどの変化が起きている。Jon Peddie Researchの調査結果によれば、こうした影響によりGPUの需要は劇的に低下し、2022年第3四半期に約20年ぶりの低水準になったという(Jon Peddie Research、Tom’s Hardware)。
JPRの調査によれば、デスクトップPC向けの単体ビデオカードは約690万枚、ノートPC向けのディスクリートGPUもほぼ同数が出荷されている。AMD、Intel、およびNvidiaは合計で、デスクトップおよノートPC向けのGPUを約1400万個出荷したが、これは前年比で42%の減少となったとしている。デスクトップ用ディスクリートアドインボード(AIB)の出荷枚数が690万枚というのは2005年第3四半期以来の最低値に相当するとしている。
デスクトップPC向け用のビデオカードの販売台数は前年比で31.9%減少しており、需要が鈍化している。それでもNvidiaは過去最高となる86%の市場シェアを確保している。対照的にAMDのシェアは約10%にまで落ち込みここ数十年で最低の市場シェアとなった。Intelは製品を出してから日が浅いが、わずか1四半期というでデスクトップPC向けGPU市場の4%を獲得することに成功している。ブランド認知度などからIntelの顧客から需要があったためとみられている。
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Source: スラッシュドット