米ワシントン州農務省 (WSDA) は 7 日、今年は 2019 年以来初めてオオスズメバチが確認されなかったことを発表した
(ニュースリリース、
The Verge の記事)。
米国でオオスズメバチは侵略的外来種であり、ミツバチの巣を襲って短時間で全滅させることもあるため農家や養蜂家が警戒している。ワシントン州では 2019 年 12 月にオオスズメバチの死骸が見つかったことを受けて州内全域にわなのネットワークを張り巡らせるなど監視を強めている。カナダ国境に近い州内のブレイン市では 2020 年に米国で初めてオオスズメバチの巣が見つかっており、2021 年にはさらに 3 つの巣を発見・駆除している。今年はそれ以来初めてオオスズメバチが 1 匹も捕獲されず、確認された目撃情報もない 1 年となったが、米国のガイドラインでは外来種の確認されない年が 3 年続くまで根絶とみなされないため、まだまだ先は長い。
ワシントン州ではオオスズメバチに限らず侵略的外来種の昆虫を根絶するため、わなのネットワークが活用されている。ヤキマ郡では今年、俗に Japanese beetle と呼ばれる日本在来のマメコガネ (Popillia japonica) を 23,000 匹捕獲。捕獲数は 2021 年から増加しているが、検出数はわずかに減少しているという。また、マイマイガ (Lymantria dispar) の捕獲数も昨年の 6 匹から今年は 30 匹まで増加したそうだ。一方、WSDA が対策プログラムの対象にしている外来種の中でも、シタベニハゴロモ (Lycorma delicatula) のように州内で見つかっていないものがあるとのことだ。
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Source: スラッシュドット