内閣官房IT総合戦略室(デジタル庁・準備中)が、新型コロナワクチンの予約票のバーコード読み取りのために開発した補助装置が話題となっている。新たに開発されたワクチン接種記録システム(VRS)では、予約票はタブレット端末を使用して接種券の数字部分を読み取る仕組みとなっているが、担当する自治体からは「手ぶれを起こす」「ピントが合わない」「バーコードが読み取れない」などの苦情が出ていたという(ITmedia、産経新聞)。
VRSでは予約票のバーコードやQRコードは読み取らない仕組みとなっていて、バーコード下にある18桁の数字を読み取る仕組みになっているという。これを知らずにバーコードを読み込んでしまうなどのトラブルも起きていたようだ。ABEMAニュースによれば、一枚読み取るのに20~30秒は掛かってしまっていた模様。そこで政府は、読み取りしやすくなるようタブレットを置くための専用スタンドを開発し、全国の自治体に24日以降に配布する方針を決めた(VRS タブレット端末用読み取りスタンドの送付について[PDF]、ABEMAヒルズ[動画]、ワクチン接種記録システム(VRS)OCRラインの読み取り方[動画])。
ちなみにこの読み取り台、ABEMAヒルズの動画やデジタル庁_準備中のYouTubeで限定公開されている動画に出ているものでは、手作りの段ボール製となっている。配布されるものはコの字型の形状で見た目的には段ボール製ではないようだ。
なお説明動画では、注意点としてはタブレット端末と書類が7.5cmほど離れること、前述したようにバーコード下にある18桁の数字に赤いガイドラインを合わせること、バーコードの両端に1cmほどのスペースを空けるとよいといったことや、ピントが合わない場合は、タブレットと予約票の間に手を入れて抜くといった動作を行うことが良いなどが上げられている(接種会場でのタブレット使用方法(詳細)[PDF])。
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Source: スラッシュドット