headless 曰く、
ルフトハンザ航空では AirTag の機内持ち込みについて、Twitter ユーザーの質問に回答した公式 Twitter アカウントとメディアの問い合わせに回答した広報担当者の見解が分かれている
(9to5Mac の記事、
The Register の記事)。この件はルフトハンザが預け入れ手荷物に AirTag を入れ (て荷物を追跡す) ることを禁じたという噂が流れ、事実関係を確認しようとした Twitter ユーザーからの質問に端を発する。これに対してルフトハンザ公式アカウント (Mony) は電源の入った AirTag が危険物に区分されるため荷物に入れることを禁じており、電源を切る必要があると回答した。
危険物に区分される理由を尋ねる別のユーザーの返信にルフトハンザ公式アカウント (Ana) は、ICAO (国際民間航空機関) ガイドラインによれば (AirTag のような) 手荷物追跡デバイスが危険物規制の対象になると回答。さらにデバイスが電波を発信する機能を備えることから、預け入れ手荷物に入れる場合は飛行中に電源を切る必要があるため (預け入れ手荷物の追跡には) 使用できないと説明した。
一方、一連のツイートと前後して公開された Airways Magazine の記事ではルフトハンザの回答として、AirTag を禁止しておらず、AirTag を禁止するルフトハンザのガイドラインや規定がないこと、このようなデバイスに対する ICAO の規定は存在するが、ルフトハンザやその他の航空会社には適用されないことを紹介している。
The Points Guy の Ethan Klapper 氏も AirTag の使用が禁じられていないとルフトハンザの広報担当者に言われたとツイートしていたが、一連のツイートの後に公開された The Points Guy の記事はこれに反する内容となる。記事 (Internet Archive のスナップショット) ではルフトハンザ公報の Boris Ogursky 氏のコメントとして、手荷物追跡デバイスが携帯型電子機器に含まれるため ICAO の危険物規制の対象となること、電波を発することから携帯電話やノートPC、タブレットなどと同様に飛行中は電源を切る必要があるといった説明を掲載していた。
しかし、これを覆すコメントが掲載翌日にルフトハンザから送られてきたという。それによれば、ルフトハンザグループでは独自のリスク評価を行い、手荷物追跡デバイスのバッテリー容量や送信電力が非常に小さいことから預け入れ手荷物に入れても危険はないと判断しており、さらにはこのようなデバイスをこれまでに禁じたこともないという。これに伴って記事は大幅に差し替えられ、Ogursky 氏のコメントはすべて削除された
(The Points Guy の記事)。なお、ルフトハンザ公式 Twitter アカウントでは特に訂正のコメントなどは投稿されておらず、ルフトハンザ公式サイトにも情報は出ていないようだ。
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Source: スラッシュドット