絶滅したと信じられていた古代の「奇跡の植物」がトルコで生存している可能性が出てきたそうだ。この植物は「silphion(シルフィオン)」もしくは「Silphium(シルフィウム)」と呼ばれ、調味料、媚薬、薬、避妊薬として用いられてきたとされる(ハーブのホームページ)。国内ではシルフィウムと呼ばれることが多いようだ。この黄色い花を咲かせる植物は、数千年前にギリシャ、ローマ、エジプトの文献に記載され、約2000年前に古代地中海世界で消費された結果、絶滅したと考えられていた(The Times of Israel、ゆきまさかずよしさんのツイート)。
シルフィウムを長年研究してきたイスタンブール大学の研究者Mahmut Miski教授は、アナトリアのハサン山に生育するFerula drudeana(フェルラ・ドルデアナ)という植物が、シルフィウムの有力候補なりうるほど多くの類似点があるという。フェルラ・ドルデアナは、ニンジンフェンネルやパセリと同じ科に属し、サンプルを分析したところ、抗がん作用や抗炎症作用など、シルフィウムの特徴とされるものが含まれていたことを発見した。その他の類似点としては、栽培が難しいことが上げられるという。Mahmut Miski教授は管理された条件下であれば、フェルラ・ドルデアナを栽培できることが判明したという。
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Source: スラッシュドット