米ジョージア工科大学の研究グループによると、ヒアリの筏が安定して形を保つには 10 匹以上のヒアリが必要なのだそうだ
(Ars Technica の記事、
Popular Mechanics の記事、
論文アブストラクト)。
ヒアリは洪水発生時などに集まって筏状になり、水面を移動する。過去記事ではお互いに脚を引っ掛けると説明されていたが、今回の研究者によるとヒアリ同士が接近するとお互いに蹴って離れようとするのだという。そのため、少数のヒアリが作った筏はすぐに分解してしまうが、10 匹以上が集まると分解しにくくなるようだ。
これは俗に「チェリオス (Cheerios) 効果」などと呼ばれ、液体に浮かぶ小さな物体が互いに引き合う、または反発し合う現象で説明できるという。シリアル食品「Cheerios」を牛乳に入れると、粒同士が寄り集まったり、ボウルの縁に集まったりする。
これは浮力と表面張力、メニスカスの組み合わせにより発生するものだ。10 匹以上のヒアリが水面に集まると同様の現象が発生し、互いに離れようとしても離れられなくなるとのことだ。
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Source: スラッシュドット