平安初期の史書「日本後紀」にも登場する遺構「淀津(よどつ)」が、京都市伏見区の桂川西岸で発見されたそうだ。この場所は、かつて桂川と宇治川、それに木津川が合流しており港は淀津と呼称されていたという。今回発見された遺構では生活した痕跡が残る遺構面が時代ごとに確認され、弥生期から明治期まで2000年の間、人間の活動があったことが判明しているという(読売新聞、NHK)。
この淀津とみられる遺構は、京都市伏見区の桂川西岸にある「長岡京跡・淀水垂大下津町遺跡」の発掘調査の過程で見つかった。地下4メートルから1メートルの地層に、弥生から明治までの10層にわたる遺構が確認されたそうで、この拠点の歴史はおよそ2000年におよぶことがわかったとしている。読売新聞の記事によれば、「これほど長期にわたって続いた遺跡が、良好な状態で出土するのは奇跡的」と西山良平・京都大名誉教授が述べていたとされる。国内外の土器・陶磁器片などの出土品も多く、整理用のコンテナ214箱に及んでいるとのこと。
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Source: スラッシュドット