あるAnonymous Coward 曰く、
MicrosoftでPrincipal Software Engineerとして働くRaymond Chen氏が、Windows XP時代にあった面白いエピソードを紹介している(Microsoft開発者ブログ)。曰く、
とあるPCメーカーがMicroaoftに「重大な問題」を報告してきた。ある特定のアーティストの特定の楽曲をラップトップPCで再生すると、なぜかPCがクラッシュしてしまうんだそうだ。その現象はそのメーカーのPCに限った話ではなく、ライバル会社のPCでも再現し、しかもさらに奇妙なことに、その楽曲を再生しているPCの近くに置いた他の(楽曲を再生していない)PCまでもクラッシュさせてしまうとのこと。「なぜこの曲なんだ!?まるでWindowsがこの曲を嫌っているかのようだ!」
問題の曲は1980~90年代にヒットしたJanet JacksonのRhythm Nation。解析の結果、この楽曲は問題を起こしたラップトップPCに使われていた5400rpmで回転するHDDに自然共鳴を起こさせる周波数成分を含んでいたことが分かり、そのメーカーは音声出力のパイプラインにその特定周波数をフィルターするパッチを書いて事態に収拾をつけたそうだ。
Chen氏は「彼らはそのパッチに『取り外し厳禁』ステッカーのデジタルバージョンをつけていたことだろう。年月が流れる間に誰も何故それがそこにあるのか分からなくなっているかもしれない。願わくば、もはやHDDが使われなくなってしまったいまどきのPCにまでそのパッチが持ち越されていませんように」と結んでいる。
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Source: スラッシュドット