米国商務省産業安全保障局(BIS)は14日、輸出管理規則(EAR)の内容を一部改定し、半導体関連の技術などを輸出管理対象に加えると発表した。中国をはじめとする特定国が対象となる(JETRO、TECH+、PC Watch)。
3種類の先端半導体技術を輸出管理対象に加える。具体的にはウルトラワイドバンドギャップ半導体の製造に使用される2種類の基質である「酸化ガリウム(Ga2O3)」と「ダイヤモンド」が8月15日付で輸出管理対象となった。これにGAAFETを搭載した集積回路を開発するために設計されたECADソフトウェアとなっている。なおECADソフトの規則改定に関しては、施行日は官報公示日から60日後の10月14日が予定されている。
また半導体以外の分野では、ロケットや超音速システムの燃焼器に応用可能なPGC(圧力利得燃焼)技術も輸出管理対象になったとのこと。
あるAnonymous Coward 曰く、
GAAFET(Gate-All-Around FET)搭載集積回路の開発用、すなわち最先端のLSI設計用のCADツールの輸出規制が始まることになります。この分野では米国企業が圧倒的に強いので、米国が本気で中国のLSI開発を潰しにきたという感じです。規制の解釈によってはレイアウト・ツールだけでなくシミュレータやマスク・データ作成ツールなども引っかかる可能性があります
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Source: スラッシュドット