KDDI と沖縄セルラーは 7 月 29 日、7 月 2 日に発生した長時間の大規模通信障害について概要や再発防止策、返金による対応を発表した
(ニュースリリース、
KDDI トップページ、
7 月 2 日に発生した通信障害について、
記者会見動画)。
返金は 24 時間以上連続してすべての通信サービスを利用できなかったユーザーに対する契約約款に基づく約款返金と、スマートフォン・携帯電話・ホームプラス電話の契約者全員に対するお詫び返金の 2 種類。データ通信は障害発生中も利用できていたことから、約款返金は音声通信サービスのみを契約しているユーザー (KDDI が 271 万人、沖縄セルラーが 7 万人) が対象となり、契約している料金プランの基本使用料等の 2 日分相当額を請求額から減算する。
お詫び返金の対象は KDDI が 3,589 万人、沖縄セルラーが 66 万人となり、請求額から税抜 200 円を減算する。ただし、基本使用料が 0 円の povo2.0 ユーザーに対しては、返金の代わりにデータトッピング (1 GB / 3 日間) を提供するとのこと。なお、約款返金対象者もお詫び返金の対象となる。
お詫び返金額は約款返金額の 1 日平均 52 円を基準に、約款の 24 時間単位に当てはめる必要がないため 3 日分で 156 円とし、さらにお詫びの気持ちを上乗せして 200 円になったという。2013 年に LTE 通信障害が発生した際のお詫び金額 700 円と比べて大幅に少ないことについては、当時は現在よりもデータ定額プランが高額であり、データ通信のユーザーが大きな影響を受けたことを勘案したためだと説明している。
対象ユーザーには 8 月中旬から SMS や請求書等で通知し、9 月以降の請求額から返金額を減算する。なお、SMS 本文にはリンク URL や顧客情報の入力を求める記載はないとして、お知らせを装った偽メールや偽 SMS に注意するよう求めている。返金の内容については、7 月 30 日以降に新聞各紙でも案内するとのこと。KDDI は同日発表した決算短信 (PDF) で、返金による業績への影響が約 75 億円になるとの見通しを示した。
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Source: スラッシュドット