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米ニューヨーク大学、遺伝子操作したブタの心臓を脳死者へ移植する手術に成功

headless 曰く、

米ニューヨーク大学の NYU Langone Health は 12 日、遺伝子操作したブタの心臓を脳死者に移植する手術 2 件の成功を発表した
(プレスリリース
The Verge の記事)。

移植手術は 6 月 16 日と 7 月 6 日、それぞれ最近死亡して人工呼吸器を装着した提供者に行われた。手術後 3 日間の経過観察で拒否反応はみられず、心臓や他の内臓は移植手術後の標準的な投薬のみで追加の機械的な補助を受けることなく正常に機能していたという。

移植を受けた脳死者はいずれも臓器提供の意思を示していたようだが、臓器は移植に使用できる状態ではなく、家族の同意により全身提供という形で移植手術のデータ取得に貢献した。通常の臓器提供では最大 8 名の命を救うことができるが、全身提供では数えきれない命を救うことのできる貴重なデータが得られるとのこと。

遺伝子操作したブタの心臓移植2 か月ほどで死亡した男性豚サイトメガロウイルス (PCMV) 感染が死因の一つと考えられているが、今回の手術では新たに導入された感染症対策プロトコルにより PCMV の存在は 2 例とも検出されなかったという。また、動物由来感染症の原因となる可能性のあるブタ内在性レトロウイルス (PERV) の感染防止と監視プロトコルも実施されている。今回使用した手術室は今後、異種移植の研究でのみ使用するとのことだ。

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Source: スラッシュドット