東北大学は12日、可視光の80%を通す透明度の高い太陽電池を開発したと発表した。従来の透明太陽電池では、可視光透過率は60%程度以下が多く、実際には目視で視認できる半透明な太陽電池が大半なのだという(東北大学、fabcross for エンジニア)。
研究チームは原子オーダーの厚みをもつ半導体2次元シート「遷移金属ダイカルコゲナイド(TMD)」を活用することにより可視光透過率約80%を達成、420pWの太陽光発電に成功したとしている。低消費電力の小型センサーなどは、100pW程度の電力で動作するため、試作された1cm2の高透明太陽電池でも駆動できるとしている。今後は大面積化や大規模モジュール化を進め、ビルの窓ガラスや車のフロントガラス、メガネ、人体の皮膚などでのを利用した電子機器の実用化につなげたい考えであるようだ。
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Source: スラッシュドット