headless 曰く、
ESA は 6 月 30 日の国際小惑星デーを前に、地球に衝突する可能性があるリスクリストから小惑星 2021 QM1 を除外した
(ESA のニュース記事、
The Register の記事)。2021 QM1 は昨年 8 月 28 日に発見され、初期の観測で 2052 年に危険な距離まで地球へ接近する可能性のある軌道が計算された。その後の観測でリスクは上昇し、リスクリストの 1 位となっていた。数日間の観測により計算した軌道は不確実性が高く、確実にするにはより多くのデータを必要としたが、地球から見た 2021 QM1 の位置が太陽に接近したため、数か月間にわたって観測できなくなってしまう。
太陽から離れて再び観測可能になったときには天の川に入っており、観測が困難な状態が続いた。そのため、天文学者は 5 月 24 日に VLT が撮影した映像から背後の星を除外し、2021 QM1 を特定した。このデータを加えて軌道を計算した結果 2021 QM1 が 2052 年に地球へ衝突する可能性はなくなり、リストからも除外されることになった。
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Source: スラッシュドット