EUのウクライナ情勢への対応などから、EU域内へのロシアからの天然ガスの供給が減っていることを受け、脱二酸化炭素を推し進めていたEU域内で石炭火力発電を一時的に拡大させる動きが出ている。ロシアのガスプロムは15日、ドイツ向けの主要なパイプラインを通して供給する天然ガスの量をおよそ60%減らすと発表していた(共同通信、NHK、朝日新聞、ロイター)。
NOBAX 曰く、
同様にオーストリア政府やフランス政府も、情勢に応じて石炭火力発電所2基の稼働延長を検討していることを明らかにしている(日経新聞)。なお、イスラエルとエジプトが天然ガスの欧州への輸出を拡大する方針を発表しているが、EUの求める量を提供できるかは不透明だ(日経新聞)。
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Source: スラッシュドット