ロシア連邦反独占庁(FAS)は4月26日、Appleが独占禁止に関するロシア連邦法に違反したとして、制裁金906,299,392.16ルーブルの支払を命じた(ニュースリリース、 The Vergeの記事、 Mac Rumorsの記事)。
本件はペアレンタルコントロールアプリに関するAppleの反競争行為を2019年にKaspersky Labが訴えていたものだ。FASは2020年8月、AppleがiOSにおけるモバイルアプリ市場で独占的な立場を悪用し、自社製のペアレンタルコントロールアプリの競争力を高める一方で競合製品に不利な扱いをする反競争行為を行っていたと判断。ドキュメントからAppleのガイドラインを満たすアプリの公開を拒否する権利を定めた条項を削除するなどの改善命令を出している。ただし、Appleが上訴したため命令はまだ実施されていないとのことだ。
| ビジネス
| ソフトウェア
| 政治
| アップル
| iOS
|
関連ストーリー:
Apple、iOSのコンテンツ配布手段はApp Storeに限られないと主張
2021年03月29日
米ノースダコタ州上院、アプリストアによる独占を禁ずる法案をあっさり否決
2021年02月20日
Cydia運営会社、AppleがiOSアプリ市場を不当に独占しているとして提訴
2020年12月13日
Apple、小規模事業者のApp Store手数料率を15%に軽減する「App Store Small Business Program」を発表
2020年11月20日
Epic Gamesらによる反アプリストア団体誕生。Appleのダークサイドに立ち向かうと主張
2020年09月28日
アプリストアの手数料を最高20%に制限する法律がロシアで提案される
2020年09月04日
ロシア連邦反独占庁、App Storeでの反競争行為についてAppleに改善命令
2020年08月30日
ロシア連邦反独占庁、Appleがペアレンタルコントロールアプリ開発者に対して反競争行為を行っていたと判断
2020年08月14日
EUの欧州委員会、Appleに対し独占禁止法違反の疑いがあるとして本格調査へ。App StoreやApple Payが対象
2020年06月18日
米司法省、AppleのApp Storeに対し調査へ。競合を排除する行為の疑い
2020年02月07日
Apple曰く、ペアレンタルコントロールアプリの削除理由は「MDMと呼ばれる高度に侵入する技術」の使用
2019年05月02日
カスペルスキー、App StoreにおけるAppleの反競争行為をロシア連邦反独占庁に訴える
2019年03月23日
マイクロソフトがAVベンダーサポート改善を発表、カスペルスキーは独占禁止法違反の訴えを取り下げへ
2017年08月11日
マイクロソフトの自社製品優遇を批判するカスペルスキー氏に欧州のセキュリティベンダーから支持の声
2016年11月19日
カスペルスキー、Windows 10でサードパーティーのセキュリティ製品を排除しようとするマイクロソフトを批判、ロシア当局は調査を開始
2016年11月13日
ロシアYandex、Googleに対し「独占禁止法違反である」として当局に調査を申し立てる
2015年02月23日
Source: スラッシュドット