スイスの人類学者リュドミラ・ブレディキナ氏の研究論文が話題となっている。テーマはバーチャル世界で美少女になる「バ美肉(Babiniku:バーチャル美少女受肉)」に関するもので、この論文はジュネーブ大学のジェンダー分野の学術賞「プリ・ジャンル」を受賞したそうだ。この論文ではバーチャル世界で美少女として振る舞うことがジェンダー規範にどのような影響を与えるかを考察しているとのこと(MoguLive、AUTOMATO)。
曰く、男性がオンラインで女性キャラクターとして演じる理由の一つは、世間から期待される男らしさからのがられることにあるという。ネット性転換することにより、他人に頼ることができるようになるとしている。また守りたいキャラクターをイメージさせることにより「kawaii」を表現できるのだそうだ。ブレディキナ氏は、こうした背景にバブル崩壊以来の日本経済の停滞の影響があるのではないかとしている。
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Source: スラッシュドット