名古屋大学と分子科学研究所は20日、炭素のメビウスの輪「メビウスカーボンナノベルト」の合成に世界で初めて成功したと発表した(WPIトランスフォーマティブ生命分子研究所、OPTRONICS ONLINE)。
炭素物質「ナノカーボン」が注目され、これまでもフラーレン、グラフェン、カーボンナノチューブといった分子ナノカーボンが作られてきた。しかし、これまでに合成された分子ナノカーボンは、リング状やベルト状といった幾何学的に単純な構造のものだけだった。メビウスカーボンナノベルトは、ベルト状の分子ナノカーボン「カーボンナノベルト」に、更にひねりが加わった構造になっており、合成されたメビウスカーボンナノベルトからはメビウスの輪の形状に由来する特異な動的挙動や光学特性が観測されたとしている。
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Source: スラッシュドット