小麦生産量で世界2位となっているインドは13日、ウクライナ情勢の影響により小麦価格が世界的に上昇しているとして、小麦輸出を即時禁止する方針を発表した。ただし、他国の要請や取り消し不能の発行済み信用状がある場合は輸出を認めるという。(Bloomberg、CNN)。
インドは4月の段階では同国では小麦は豊作であり潤沢な在庫があるとして、世界的な需要に対応可能であると説明してきた。しかし、同国で生産された小麦の多くは国内消費向けとされ、今回の輸出停止方針は食糧安全保障を万全にするためだとしている。またインドでは、今年3月以降に熱波が襲い、平均最高気温が記録的な高さとなっており、これが小麦の収穫見通しの見直しにつながったとする見方もあるようだ(CNN、日経新聞)。
なお日清製粉によると日本の輸入先は米国が49%、カナダが34%、オーストラリアが17%であるとのこと(小麦・小麦粉の価格のしくみ)。
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Source: スラッシュドット