米連邦航空局 (FAA) が 5G C バンド干渉の影響を受ける電波高度計について、航空会社に改修や交換を求める計画だと報じられている
(Ars Technica の記事、
The Register の記事、
Reuters の記事)。
FAA は連邦通信委員会 (FCC) が 5G C バンド使用を承認してから 2 年近く何もせず、サービス開始 1 か月前になって 5G C バンドの信号が電波高度計に干渉する可能性があるとの耐航空性指令を出して混乱を招いた。これによりサービス開始はたびたび延期されたが、緩衝地帯設置により現在では5G C バンド展開地域の空港のほとんどで 90 % 以上の航空機が低視界時にも着陸可能となっている。しかし、緩衝地帯設置は暫定的な措置であり、期限が来れば撤収されることになる。また、現在は 3.8 GHz 以上の周波数が未使用のため実質 2 倍近いガードバンドとなっているが、このままでは AT&T と Verizon がこの帯域を使い始めることができない。そのため、最終的には影響を受ける電波高度計の交換が必要となるだろう。
| モバイル
| 通信
| スラッシュバック
| アメリカ合衆国
| 政府
| 交通
|
関連ストーリー:
米連邦通信委員会、新しいサービスによる電波干渉を防ぐため受信機の性能も調査する方針
2022年03月06日
米連邦航空局、ボーイング 737 を対象に 5G C バンド干渉に関連する耐航空性改善命令
2022年02月26日
5G でも大丈夫と安心する米航空会社、ただし……
2022年01月23日
米連邦航空局曰く、米民間機の 78 % が 5G C バンド展開地域で低視界時に着陸可能
2022年01月22日
米連邦航空局、5G C バンドの緩衝地帯を設ける 50 空港を公表
2022年01月10日
米運輸長官、5G C バンドの商用サービス延期をこれ以上要請しないとキャリアに約束
2022年01月08日
AT&Tとベライゾン、航空機への影響に配慮し5G用3.7GHz帯の送信出力を一部引き下げへ
2021年11月29日
Source: スラッシュドット