フロッピーディスクコントローラー (FDC) へ低レベルコマンドを送る ioctl「FDRAWCMD」で脆弱性が確認され、修正ではなくデフォルト無効にする構成オプションが Linux 5.18 のメインラインにマージされた(Phoronix の記事、
コミットメッセージ)。
FDRAWCMD では use-after-free 脆弱性の存在が数年前から報告されていたが、最近改めて報告されるまで見過ごされてきたようだ。FDC への低レベルコマンド送信は Amiga のフロッピーやコピープロテクトされたフロッピーなど、非標準フォーマットのフロッピーを扱う場合に用いられる。しかし、そのような標準的でない用途が現在はほとんどなく、この機能の有用性を脆弱性の危険性が上回ることからデフォルト無効化が決まった。この機能は非推奨となり、近い将来カーネルから削除される。どうしても必要な場合は有効にできるが、ディストロレベルでは無効にしておくべきとのことだ。
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Source: スラッシュドット