やや時間の経過した話題となるが、カナダのブリティッシュコロンビア大学の泌尿器科助教授であるRyan Flannigan博士らのチームは、3Dバイオプリンターを使用して、睾丸の内部メカニズムを再現しようとする試みを行っているそうだ。現在治療ができない男性の不妊症の患者の治療に使うことを目的にしているという(UBC、Euronews)。
チームは、非閉塞性無精子症(NOA)を患っている患者の睾丸から幹細胞を収集、細胞を成長させた。そして精子を生成する精細管に似た中空の管状構造に3Dプリント。精子を生成する能力を持つ有望な初期兆候を確認することに成功したとされる。幹細胞は、人工精管内で生き延びただけでなく、繁殖し、精子を生産する能力の初期兆候を示したとのこと。こうした実験の成功は世界初だという。
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Source: スラッシュドット