headless 曰く、
Brave が今後リリースするバージョン 1.39 (現在の安定版は 1.37) で言語設定によるフィンガープリンティングをブロックする計画を示している
(Brave — Privacy Updates の記事、
Ghacks の記事)。フィンガープリンティングに利用可能な言語設定としては、設定されている優先言語の情報のように明示的なものと、インストール済みフォントの情報のように暗黙的なものがあり、Brave 1.39 ではこれらの両方をブロック可能にする計画だ。Brave Nightly では既に追加されており、デフォルトで有効になっている。Shields の設定 (brave://settings/shields) で無効化することも可能だ。
優先言語の情報はユーザーが Web サイトで利用したい言語の優先順位と優先度を組み合わせたものだ。Web サイト側では Accept-Language ヘッダーや Web API「navigator.language」「navigator.languages」を利用して優先言語を知り、それに合わせてコンテンツを提供する仕組みだが、トラッカーは優先言語の組み合わせをフィンガープリンティングに利用する。これを防ぐため、Brave 1.39 ではデフォルトで優先順位の最も高い言語のみを Web サイトに通知する。言語の優先度も特定の範囲でランダム化するという。さらにブロッキング設定を「厳格」にした場合は優先言語が常に「English」として通知されるようになるとのこと。
フォントによるフィンガープリンティングは、特殊なフォントがインストールされているかどうかをチェックすることで実現される。たとえば、特定の言語版の OS でインストールされるフォントなどが使われるという。Brave のフィンガープリンティングブロックは OS 標準以外のインストール済みフォントのリストを読み取れなくするもので、Android と macOS、Windows で利用可能になる。iOS はプラットフォームの制限により実現できないほか、WKWebView に同様の機能が搭載されており、Linux ではディストロごとに OS 標準フォントを識別するのが困難なため、ブロッキング機能を提供しないとのこと。
Brave の言語設定によるフィンガープリンティングのブロック機能は Safari が提供する機能と似ているが、Brave はランダム化によりトラッカーを混乱させる機能を備える点や、ブロッキング機能を無効化するオプションが用意される点が異なるとのことだ。
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Source: スラッシュドット