ロシアのプーチン大統領は23日、同国に対して経済制裁を行っている「非友好国」に対して、天然ガスの購入費をロシアの通貨であるルーブルで支払うこと求めているという。ルーブルでの支払いがない場合は、即座に供給を停止すると話している模様。Bloombergの記事によれば、プーチン大統領はロシアの中銀に対して、1週間以内にルーブル建ての決済を可能にする仕組みを開発するよう命じたという(Bloomberg、NHK、日経新聞)。
現在、非友好的な国に指定しているのは、米国や英国、EU加盟国、日本などとなっている。過去記事にもあるように、ロシアは天然ガスなどをはじめとする資源輸出国となっている。しかし、天然ガスの取引量の最も多いドイツは契約違反だと反発。イタリアもルーブルで支払う意思はないと話しているという。ロイターによると日本政府や企業に関しては、情報の確認に追われている状況であるという(ロイター)。
ロシアはウクライナへの侵略行為により、米欧から様々な経済制裁を受けているが、その影響でルーブルは急落していた。ロシアは天然ガス取引のルーブル払いを義務化することによりルーブルの相場を支える意図があるとみられている。実際、23日のロシア通貨ルーブルは1ドル100ルーブルを突破する高値を付けている(ロイター、株探)。
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Source: スラッシュドット