ブラジル連邦最高裁判所は Telegram がコンテンツ削除やアカウント停止などの裁判所命令に従わなかったとしてブラジル国内でのサービス停止を命じたが、電子メールでの連絡の手違いが原因だったようだ
(Congresso em Foco の記事、
The Verge の記事、
パーベル・デュロフ氏の Telegram 投稿、
裁判所文書: PDF)。
Telegram のパーベル・デュロフ氏によれば、同社は 2 月末の裁判所命令に従って処理を行い、以降の裁判所命令は同社の削除要請専用電子メールアドレスへ送るよう示唆したという。しかし、裁判所はその後も同社の汎用電子メールアドレスに通知を送り続けたため見落としが発生し、3 月上旬の裁判所命令に従うことができなかったとのこと。また、Telegram が最高裁判事のアレクサンドル・デ・モラエス氏に宛てた文書によれば、Telegram 側でも裁判所への連絡方法がわからなかったようだ。これを受けてモラエス判事は 19 日、Telegram が裁判所命令に従えるよう 24 時間の猶予を与えている。
一方、ブラジルのジャイール・ボルソナーロ大統領は最高裁の決定を認められないと反発している。再選を目指すボルソナーロ氏とその支持者は Telegram を情報ハブとして活用しているが、虚偽の情報を流すボルソナーロ氏側とそれを止めようとするモラエス判事との間で Telegram は板挟みになっているとのことだ。
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Source: スラッシュドット