大元の記事は1月のものとなるが、米国の4000万戸以上の住宅に設置されているガスコンロでは、未使用時でも常に微量のメタンが漏れているとする研究がカリフォルニアの研究者チームにより発表されたそうだ。メタンは二酸化炭素よりも数十倍もの温室効果があるとされる。Environmental Science & Technologyに公開された論文によれば、研究チームは民泊サービスなどを利用して、53戸の家庭のガス機器の未使用時、燃焼中などのすべての段階におけるメタンの量を測定したという(論文、Siliconvalley.com、GIZMODO)。
その調査の結果、排出量のうちの4分の3以上は、未使用時に排出されていることが判明したそうだ。こうして排出された米国の全家庭の年間メタン排出量は毎年260万トンとなり、50万台の自動車の年間二酸化炭素排出量に匹敵するとしている。この数字は米国政府が計算に入れていない排出量とみられる。この研究の主執筆者である非営利団体PSE Healthy Energyの科学者であるEric Lebel氏は、「私たちは二酸化炭素排出量を減らそうとしている。そしてこれまでガスは石炭よりクリーンだと主張してきた。しかし、漏れているガスのことを考慮すると、これまで主張してきた利点の多くは消えてしまう」と述べている。
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Source: スラッシュドット