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JR 九州高速船のトリマラン「Queen Beetle」が日本船籍化

st1100 曰く、

JR 九州高速船株式会社が高速三胴船「Queen Beetle」の日本船籍化を完了した
(ニュースリリース: PDF)。

同社は博多 – 釜山を結んでいたジェットフォイルを置き換える形で Queen Beetle を2020 年 11 月に導入したがコロナ禍で就航できず、2021 年 3 月から国土交通省の特許を受けて博多湾等の遊覧運行をしていた。コスト削減でパナマ船籍としていたためカボタージュ制度により内航海運が出来なかったが、日韓航路の復活が見込めないなか国内航路に活路を見出すため、昨年12月に日本船籍化の手続きに着手 (PDF) していた。

Queen Beetle は波浪貫通型双胴船をはじめとする大型高速船で定評の西オーストラリアの AUSTAL 社で建造された中型のトリマラン。主機はMTUの16V 1163 M74型 4800 kW × 4基で合計の燃料消費率はジェットフォイルの約 2 倍だが、旅客定員2.5倍、高価なガスタービンの保守も不要なため、運航コストを抑えることが可能だ。ジェットフォイルと比べて所用時間は 40 分程度増えるものの、シートベルト不要で船内を自由に歩き回ることができ「移動そのものを楽しむ旅へ」とのコンセプトを掲げていた。

宗像・沖ノ島の遊覧コースでは全速で航行したが、博多湾の遊覧では主機の半分の 2 基だけを稼働させる経済運行だった。このたびの日本国籍化に伴って、博多 – 門司港の内航航路に就航するが、平均速度が約 20 ノットなので、こちらも同様に 2 基だけの経済運行と想像される。

なお、タレコミ子が乗船した際には、3 基の T ファイルによる減揺制御のパラメーターが詰め切れていないようであった。

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Source: スラッシュドット