米連邦航空局 (FAA) は 23 日、5G C バンドの干渉に影響を受けるボーイング 737 を対象とした耐航空性改善命令 (AD) の発行を発表した
(FAA Statement 5G、
The Register の記事、
AD: PDF)。
対象となるのはボーイング 737-100 / -200 / -200C / -300 / -400 / -500 / -600 / -700 / -700C / -800 / -900 / -900ER の各シリーズで、フライトコントロールシステム SP-77 を搭載するボーイング 737-200 / -200C は除外される。SP-77 には 5G C バンドの干渉に影響を受けるオートランドやフレアモードが含まれていないという。また、適用の対象となるのは 5G C バンド展開地域かつ 5G C バンド緩衝地帯が設けられない空港のみとなり、低視界時に着陸可能な 5G 展開地域の空港リストに掲載された空港は除外される。
米国では 5G C バンドの干渉が電波高度計等に与える影響が懸念されて 商用サービス開始が延期されたが、展開地域の空港での緩衝地帯設置や使用可能な電波高度計の認可といった対策が進み、1 月 20 日までに米民間機の 78 % が展開地域で低視界時にも着陸可能となっていた。
AD の対象となるのは米国内でおよそ 2,442 機、全世界でおよそ 8,342 機。FAAは 1 月 20 日以降、ボーイング 747-8 / 747-8F / 777 (PDF) や 737 MAX (PDF)、757 / 767 を対象にした同様の AD を発行しているが、対象は米国内で合計 1,651 機、全世界で合計 4,355 機程度であり、今回の AD と比べると大幅に少ない。
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Source: スラッシュドット