ソフトウェアのリコール発表が続く Tesla だが、今度は Boombox 機能が米連邦自動車安全基準 (FMVSS) 141 号に違反するとしてリコールが発表された
(リコール報告書: PDF、
AP News の記事、
The Verge の記事)。
ハイブリッド車および電気自動車が歩行者に接近を警告するシステム (PWS) の音の要件を定めた FMVSS 141 では、PWS が音を発する能力の変更をメーカーに禁じている。Boombox は PWS 警告音再生用のスピーカーから任意のサウンドを再生する機能であり、歩行者に車両の接近を気付かせやすくする可能性があるものの、Boombox によるサウンド再生は PWS が FMVSS 141 を順守することの妨げになると解釈できるとのこと。
リコール対象は 2020 年式 ~ 2022 年式の Model S / Model X / Model Y および、PWS 標準搭載または後付けした 2017 年式 ~ 2022 年式の Model 3 で、ファームウェアバージョン 2020.48.25 以降がインストールされているもの。対象台数は 578,607 台と推定されており、OTA で修正版ファームウェアが提供される。
Tesla は昨年 12 月のアップデートで車内からマイクで外の人に話しかけることを可能にする「Boombox Megaphone」機能を追加しているが、これとはまた別の機能だ。こちらも FMVSS 141 違反になりそうだが、特に言及はされていない。
なお、これとは別に Model 3 / Model S / Model X / Model Y がデフロスターのパワー不足で十分な視界が確保できないとしてリコール (PDF) が行われている。対象車両は 26,681 台で、こちらも OTA で修正版ファームウェアが提供される。
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Source: スラッシュドット