米ニューヨーク南部地区連邦地裁の Denise Cote 判事は 2 日、Apple が iPhone の耐水性能について消費者をミスリードしていると主張する訴訟を棄却した
(Reuters の記事、
AppleInsider の記事、
Mac Rumors の記事、
Softpedia の記事)。
iPhone は iPhone 7 以降で耐水になっており、耐水性を強調する宣伝も行われているが、液体による損傷は保証の対象外だ。今回の訴訟はニューヨークの2人とサウスカロライナの1人が昨年4月に提起したもので、クラスアクション訴訟の認定を目指していた。
原告は Apple が iPhone の耐水性能について特定の条件下でテストしたものであることや液体による損傷が補償の対象外になることなどを製品情報に小さい字で記載しながら、飲み物などをこぼした場合に水ですすぐことを推奨するなど消費者をミスリードし、iPhone をプレミアム価格で販売したと主張している。
判事は Apple の広告に消費者をミスリードする可能性があるという原告の主張が妥当であることを認めつつ、Apple の約束した耐水性能の範囲内で原告の iPhone が故障したことを示していないと指摘。Apple が意図的に耐水性能を誇張したという証拠もなく、詐欺的な宣伝をしたことも証明できないと判断したとのこと。
iPhone の耐水性能に関しては、イタリアの競争・市場保護委員会 (AGCM) やブラジル・サンパウロ州の消費者保護当局 Procon-SP が Apple による不公正な宣伝行為を認め、制裁金支払などを命じている。
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Source: スラッシュドット