キヤノンのオールインワンプリンターで 1 色でもインク切れになるとスキャン機能やファクス送信機能が使用できないのは不当だとして、ユーザーが米ニューヨーク東部地区連邦地裁に Canon USA を提訴した (訴状、 Neowin の記事、 Bleeping Computer の記事)。
訴状ではオールインワンプリンターでインク切れになるとスキャンやファクス送信が機能しなくなるのは設計上の欠陥であり、Canon USA はそれを隠して多機能を宣伝し、不正に利益を上げているなどと主張する。
訴訟を提起したユーザーが所有しているのは印刷・コピー・スキャンの 3 機能を利用可能な PIXMA MG2522 だが、印刷・コピー・スキャン・ファクスの 4 機能を利用可能なモデルのユーザーも含むクラスアクション訴訟を目指す。訴状ではクラスアクション訴訟としての認定のほか、被告が不正行為を行ったことの認定、陪審による損害額の評決などを求めている。
個人的にオールインワンプリンターはHP製しか使ったことがなく、インク切れの状態で印刷も実行可能なモデルばかりだった。キヤノンの製品はすべて同様なのだろうか。他メーカー製はどうだろう。
| ITセクション
| ハードウェア
| 法廷
| プリンター
| バグ
| アメリカ合衆国
|
関連ストーリー:
東京地裁、インクカートリッジ互換品を使用不能にする仕様変更は独占禁止法違反と判定
2021年10月04日
裁判でコピー代高額化から証拠のデジタル開示を求めるも拒否。スキャナーの使用も不可
2021年01月21日
リサイクルインク業者がメーカーを提訴へ。ICチップ仕様変更は独占禁止法違反
2020年10月26日
米連邦最高裁、プリンターメーカーの特許はリサイクルトナーカートリッジに適用されないとの判断
2017年06月03日
ブラザー工業の家庭用ファクス19機種で猫の尿による発火のおそれ
2013年03月30日
互換インクカートリッジメーカー、キヤノンを提訴
2011年11月03日
キヤノンがインクカートリッジ訴訟で逆転勝訴
2006年01月31日
Source: スラッシュドット