日本HDD協会(IDEMA JAPAN)が開催した講演会「国際ディスクフォーラム(DISKCONJAPAN2021)」で、2.5インチHDDの出荷台数が減少傾向にあることが報じられている(PC Watch)。
市場調査会社テクノ・システム・リサーチの講演によると、2021年のHDD市場は出荷台数が前年比1.0%減の2億5737万台であるという。ただし、平均単価は前年比11.9%増、総出荷記憶容量が同28.8%増となっており、ここ数年続いていた出荷台数の減少傾向は落ち着き、記憶容量と平均単価が上昇した。これにより、2018年以降では初めて出荷金額が上昇したそうだ。
2021年に製品分野別の出荷台数は、前年比で「ニアライン」製品が増加、「3.5インチATA」製品が微増、「エンタープライズ」製品が微減、「2.5インチモバイル」製品が減少したとしている。中でも「2.5インチモバイル」の2021年の出荷台数は、前年比14.0%減の8685万台と予測しているという。
3.5インチATAと2.5インチモバイルで傾向が異なる理由として、3.5インチATAが監視カメラの動画保存や暗号通貨「Chia」のマイニングにより需要が増加した一方で、ノートPCのHDD搭載率は減少する傾向にあるためだそうだ。ノートPCのHDD搭載率は今年は19.0%だったのに対し、2021年の予想は13.1%に減少する見込みだとしている。PC Watchの記事では、すでに大手HDDメーカーは2.5インチモバイルの新製品開発から撤退したらしいとしている。
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Source: スラッシュドット