IDC の調べによると 2020 年のプリントアウト枚数は前年から 14 % 減少し、全世界合計で 2.8 兆枚だったそうだ(プレスリリース、 The Register の記事)。
2019 年まではペーパーレスの推進により緩やかに減少していたプリントアウト枚数だが、2020 年は COVID-19 パンデミックの影響で在宅勤務が増加したため、レーザープリンターによる印刷が 16 % 減と大幅に減少し、特に A3 デバイスでの減少が大きかったという。その一方で、インクジェットデバイスによる印刷は 4 % 増加している。これまでは主に個人用の印刷に使われていた家庭のインクジェットデバイスだが、パンデミック以降は仕事や学校関連での利用が急速に進んだ。
IDC がパンデミックで在宅勤務となったフルタイム労働者を対象として 2021 年 5 月に実施した調査によれば、自宅での印刷のうち仕事に関連する印刷物の割合は全世界で 50 % を占めており、日本では最も多い 57 % となっている。一方、学校/教育関連の印刷は全世界で 18 % であり、日本を除くアジア太平洋地域 (24 %) とラテンアメリカ (23 %) で比率が高くなっている。日本 (14 %) は北米 (13 %) に次いで低い。
2021 年の印刷枚数について、IDC は前年から 2 % のリバウンドを予想する。2022 年以降は再び減少傾向となり、パンデミック前よりも急速に減少していくと予想される。それでも 2025 年に予想される印刷枚数は 2.3 兆枚であり、全世界で毎分 39 のサッカー場を覆う 440 万枚が印刷されるとのことだ。
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Source: スラッシュドット