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少年ジャンプ+の人気漫画「ルックバック」、犯人描写が偏見助長すると修正で賛否に

あるAnonymous Coward 曰く、

7月19日に集英社のWeb漫画サイト「少年ジャンプ+」に掲載され、大きな話題を呼んだ藤本タツキ氏の読切漫画『ルックバック』について、犯人の描写が2019年の京都アニメーション放火殺人事件や精神障害者への差別を助長するとの声があり、修正が行われて賛否が分かれる事態となっているようだ(公式ツィート, 時事通信, ねとらぼ, Togetterまとめ)。

ネタバレになるため詳細は避けるが、同作では登場する殺人鬼が自分の作品を盗作されたと訴え、幻聴や被害妄想の末に凶行に及んだかのように描写されていた。これは京アニ事件の犯人の供述でもあり、そもそも作品が公開されたのが京アニ事件の命日の翌日のため、(言及はされていないが)同事件の追悼を意図したものであると思われる。

一方で、この描写に対して「京アニ事件を連想させる」「統合失調症の患者が殺人を犯す人々との偏見を助長する」との声があり、8月2日に内容を一部修正したことが発表された。ただしこの修正に対しては、「犯人も創作を志していたという物語の意味が変わってしまった」などとの批判の声も多く寄せられているようだ。同作は9月3日に単行本化予定の状態であったため、修正前の作品はこれでどこにも残らなくなったという話もあり、難しいところである。

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Source: スラッシュドット