headless 曰く、
米会計検査院 (GAO) は 7 月 30 日、NASA の有人月着陸システム (HLS) 契約に対する Blue Origin と Dynetics による抗議を却下した(プレスリリース、 The Verge の記事、 GeekWire の記事、 Ars Technica の記事)。
当初 NASA は HLS 契約で 2 者と契約する意思を示していたが、今年度予算が要求額の 4 分の 1 しか認められず、4 月に SpaceX を単一の契約先として選定した。そのため、SpaceX のみを選定した過程に問題があったとして、SpaceX とともに候補となっていた「国家代表チーム」の Blue Origin と、Dynetics が抗議していた。
抗議では 2 者と契約する計画を示して募集した以上は 2 者と契約するか、契約先の選定結果を発表する前に変更を発表すべきだったと主張しているが、GAO では契約先の選定件数を決めるのは NASA であり、件数の変更を提案者に相談する必要はないと判断。また、NASA が3者の提案を合理的に評価しなかったという主張も否定している。最後に、NASA が SpaceX に対して提案の要件を不当に免除したとの主張に対しては、GAO は限定的な例が 1 例あったことを認める一方、免除がなかった場合に評価を逆転できる可能性を抗議者が示していないと判断したとのこと。
今回の決定にはプロプライエタリな情報なども含まれるため、決定本文は非公開情報を削ったうえで後日公開するとのことだ。
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Source: スラッシュドット