ガジェット

国際宇宙ステーションで誤警報

headless 曰く、

国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングしているSpaceXのCrew Dragon宇宙船で3月24日早朝、誤った警報が鳴るトラブルが発生したそうだ(NASAのブログ記事The Registerの記事SlashGearの記事Futurismの記事)。

ISSクルーは緊急体制に入ったが、地上の管制と連携して調査したところ誤警報であることが確認され、クルーに危険が及ぶことはなかったとのこと。NASAのブログ記事に警報の内容は記載されていないが、火災発生や急速な圧力低下を知らせるものだったという。

誤警報の原因はCrew Dragonの電源ユニットの一つから誤ったデータが送られたことで、放射線干渉によるソフトエラーの一種 SEU(Single Event Upset)が発生したためとみられている。問題の発生したユニットをいったん切り離して再起動し、元の構成に復帰させた結果、Crew Dragon側のシステムには問題がないことが確認されたそうだ。

ISSは地磁気で守られているが、地球表面と比べて高いレベルの放射線を受けることから、電子機器への影響を緩和するためのさまざまな対策が行われている。今回のようなトラブルが再び発生する可能性は低いとみられるが、NASAとSpaceXの共同チームはさらなる緩和策を検討しているとのことだ。

すべて読む

| サイエンスセクション

| 国際宇宙ステーション

| ハードウェア

| 宇宙

| NASA
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

SpaceX、同じロケット第1段で9回の打ち上げと回収に成功
2021年03月20日

SpaceXによる初の民間人の宇宙旅行ミッションが年内にも実施へ、乗員2名は公募(米国限定)
2021年02月03日

Crew Dragonによる初の本格的ISSクルー輸送ミッション、打ち上げ成功
2020年11月17日

Crew Dragon初の本格的なISSクルー輸送ミッション、Falcon 9ロケットの追加テストのためスケジュール変更
2020年10月13日

Crew Dragon、無事に地球へ帰還
2020年08月03日

SpaceX、Falcon 9ロケットのフェアリングを2つともキャッチ成功
2020年07月23日

SpaceX、国際宇宙ステーションへのクルー輸送に向けた有人テストフライトの打ち上げに成功
2020年05月31日

Source: スラッシュドット