IDC が 7 月 29 日に発表した推計値によると、2021 年第 2 四半期のスマートフォン出荷台数は前年同四半期から 3,660 万台増 (13.2 % 増) の 3億 1,320 万台となったそうだ(プレスリリース)。
今回の増加はスマートフォン市場が継続的な成長に向けて復旧しつつあることをさらに示すもので、地域別では中国を除くすべての地域が増加に貢献したという。一方、中国ではフラッグシップ新モデルの欠如や予測を下回る需要、Huawei のさらなる減少により、前年同四半期から 10 % 減少したとのこと。スマートフォンは自動車やPC、ディスプレイなどのような半導体部品の供給不足による大きな影響を受けておらず、パンデミックの出口が見えない中で消費者によるモバイルデバイス需要が続いている。注目の 5G デバイスは出荷が増加し、価格も低下しつつあるものの、現時点で消費者は特に 5G を求めて購入しているとは考えられないとのことだ。
ベンダー別にみると、Huawei のさらなる減少と LG のスマートフォンビジネス撤退で、シェアの大きな変動がみられる。米国市場では LG 撤退後のシェアを Motorola と TCL、OnePlus が分け合い、中国市場では Huawei の減少分を Xiaomi と OPPO、vivo、Apple が分け合っているそうだ。ここ数四半期にわたる Apple の成長は中国で Huawei の減少により空きができた 800 ドル以上の価格帯で 72 % のシェアを獲得したことが大きいという。この価格帯では Huawei が減少しつつも 24 % のシェアを維持しており、他のベンダーは食い込むことができていないとのこと。
その結果、2020 年第 2 四半期に 1 位だった Huawei はランキングから消え、Samsung が 9.3 % 増の 5,900 万台とトップ 5 では最も小幅の成長ながら 2 位から 1 位に上昇した。前年 4 位だった Xiaomi は 86.6 % 増の 5,310 万台となり、Apple を抜いて 2 位に上昇。Apple は 17.8 % 増の 4,420 万台まで増加したが、前年と同じ 3 位にとどまった。4 位の OPPO (37.0 % 増、3,280 万台) と 5 位の vivo (33.7 % 増、3,160 万台) も大きく成長している。6 位以下の合計は 15.2 % 減の 9,240 万台となっている。
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Source: スラッシュドット