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NASA のハブル宇宙望遠鏡、電源コントロールユニットをバックアップ側に切り替えて復旧

NASA は 17 日、ハブル宇宙望遠鏡が無事に復旧したことを発表した(NASA のブログ記事)。

ハブル宇宙望遠鏡は 6 月 13 日からペイロードコンピューターが正常に動作しなくなり、NASA が復旧作業を進めていた。ペイロードコンピューターとバックアップ側のペイロードコンピューターを再起動・再構成しても復旧には至らなかったが、これらの試みで集まった情報から電源コントロールユニット (PSU) が原因となっている可能性が浮上する。

PSU は Science Instrument Command and Data Handling (SI C&DH) ユニットに含まれ、電圧レギュレーターと出力電圧を監視して異常時にはペイロードコンピューターに処理を停止させる保護回路を搭載する。レギュレーターまたは保護回路の劣化が想定されたが、地上から PSU をリセットするコマンドがないため、チームはバックアップ側 SI C&DH ユニットの PSU へ切り替える処理を 15 日に実施した。これによりバックアップ側のペイロードコンピューターが無事に起動し、他のハードウェアもバックアップ側に切り替えて復旧作業が完了したとのこと。

ペイロードコンピューターもメイン側とバックアップ側の SI C&DHにそれぞれ含まれるが、最初にバックアップ側のペイロードコンピューターを起動しようと試みた際はメイン側の PSU を使用していたようだ。

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Source: スラッシュドット