ガジェット

21H2 ビルドの Windows 10 Insider Preview、提供開始

Microsoft は 15 日、Windows 10 バージョン 21H2 に導入予定の新機能を紹介するとともに、Windows 10 Insider Preview 初の 21H2 ビルドとなるビルド 19044.1147 を提供開始した(Windows Experience Blog の記事Windows Insider Blog の記事)。

Microsoft は Windows 11 を発表する一方で Windows 10 バージョン 21H2 を今年下半期に提供開始する計画を示していたが、具体的な更新内容が発表されるのは今回が初めてだ。バージョン 21H2 は生産性とセキュリティに注力して新機能を提供するとのことで、Wi-Fiのセキュリティを強化する WPA3 H2E 標準サポートの追加、Windows Hello for Business における簡略化されたデプロイのサポート、Windows Subsystem for Linux (WSL) および Azure IoT Edge for Linux on Windows (EFLOW) における GPU 演算サポートの 3 点が挙げられている。ただし、同日提供が始まったビルド 19044.1147 にこれらの機能は含まれない。

メジャービルド番号はバージョン 2004 の 19041 以降、20H2 の 19042 、21H1 の 19043 と 1 つずつしか進んでいない。21H2 はバージョン 2004 以降に高速でインストールできると説明されており、バージョン 20H2 / 21H1 と同様に小規模なアップデートがイネーブルメントパッケージの形で提供されることになるとみられる。機能アップデートが年に 1 回の提供となる Windows 11 に対し、Windows 10 は現在のところ年 2 回提供のままになっている。

21H2 ビルドが提供される条件は、これまでベータチャネルでビルドを受け取っていたが、ベータチャネルが Windows 11 Insider Preview へ移行することに伴い、Windows 11 の要件を満たさないためリリースプレビューチャネルに変更されたデバイスという複雑なものだ。対象のデバイスでは Windows Update で「更新プログラムの確認」をクリックし、21H2 ビルドのインストールを選択した場合にのみインストールされる。

Windows 11 の提供要件を満たすかどうかにかかわらず、Windows Insider Program に新規エンロールしたデバイスでリリースプレビューチャネルを選択すると普通に 21H1 のリリースプレビュービルドが提供され、21H2 ビルドは提供されない。なお、リリースプレビューチャネルには 21H1 のビルド 19043.1147Dev チャネルには Windows 11 Insider Preview ビルド 22000.71 の提供が同日始まっている。ベータチャネルには近く Windows 11 Insider Preview ビルドを提供開始する予定とのことだ。

すべて読む

| ITセクション

| アップグレード

| OS

| Windows

| デベロッパー

| IT
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

Microsoft、Cloud PC サービス「Windows 365」を発表
2021年07月16日

Windows 11 Insider Preview 提供開始
2021年06月30日

Windows 11で必須となるTPM、一部の国では規制により使用できない
2021年06月28日

Windows 10 → 11 のアップグレード、提供開始は来年に?
2021年06月28日

Microsoft、Windows 11 を正式発表
2021年06月25日

次世代WindowsはやっぱりWindows 11?
2021年06月05日

Windowsのブランド名、今後もずっと「Windows 10」のままでいい?変える?
2021年05月19日

Source: スラッシュドット