先日、政府によるSIMロック対策に対して、キャリア側が使用可能なBandを限定したバンドロックで対抗するのではないかとする話題を取り上げた。この中で取り上げた「Xperia Ace II(SO-41B)」という機種は、NTTドコモの専売品でかつ低価格モデルゆえにバンドロックがかけられているのではないかとする意見も紹介した。しかしSkyblueの記事によれば、7月9日に発売されたソニーのフラッグシップモデル「Xperia 1 III」では、懸念されたバンドロックに相当する行為が行われているようだ(Skyblue)。
記事によれば、この製品はNTTドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアで発売され、もっとも安価なNTTドコモ版SO-51Bでも15万4440円、au版となるSOG03では17万8000円、最も高いソフトバンク版では18万8640円という高額なモデル。仕様もキャリアごとに異なるとみられ、ソフトバンク版ではauとNTTドコモのプラチナバンドに対応せず、NTTドコモ版もauとソフトバンクのプラチナバンドに対応しないことから、SIMロックを解除してもキャリアの移動はしにくい仕様で、公正取引委員会などの求める方針に反した内容になっている(ドコモ:SIMロック解除対応機種および対応周波数帯[PDF]、ソフトバンク:Xperia 1 III搭載周波数帯一覧)。
一方で米国で販売されるSIMフリー版では、価格設定も3キャリア版よりも安価。3キャリア版ではデュアルSIM非対応なのに対して米国版ではnano SIM×2のDSDV構成に対応する。ほかにもWF-1000XM3が付くなどの予約特典も用意されているそうだ。
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Source: スラッシュドット